「衛生管理者は過去問だけで合格できる?」
「衛生管理者は過去問だけで合格できるかって上司に言われたけど本当?」
こちらの記事では、これらの不安・悩みに答えていきます。
【本記事の内容】
▼衛生管理者とは?
▼衛生管理者は過去問だけで合格できるか?
▼衛生管理者は過去問だけで【合格できない】3つの現実的な勉強法とは?
筆者自身は「第一種衛生管理者」の資格を取得しています。そのときの経験や取り組みなどが皆さんの参考になれば嬉しいです。
【第一種の衛生管理者免許証】
衛生管理者とは?
【衛生管理者とは】
職場の労働災害、労働者の健康障害などを未然に防ぐ管理者
公益社団法人労務管理教育センターのホームページには以下のように記載されています。
労働安全衛生法において定められている、労働条件、労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置等を担当し、事業場の衛生全般の管理をする者です。
簡単に言うと、「労働者の立場で安全を守る」役割ですね。
衛生管理者として活躍するためには、会社から選任される必要があります。
1.衛生管理者になれる資格要件は?
衛生管理者になれる資格要件は以下のとおりです。
- 誰でもなれるわけではない、有資格者のみ
【有資格者とは】
- 第一種衛生管理者、第二種衛生管理者
- 衛生工学衛生管理者
- 保健師、薬剤師
- 労働衛生コンサルタント
「衛生管理者」になれる資格を取得して、会社から選任されて始めて「衛生管理者」として業務を行えます。「衛生管理者になりたいです!」と手を挙げても、一定の資格がなければできないんですね。
2.衛生管理者の業務とは?
衛生管理者の業務内容は、以下のとおりです。
- 週に1度、職場の定期巡視
- 衛生委員会の運営
- 保健相談の窓口
- 作業管理や労働者の健康管理 など
衛生管理者の業務は、職場内の危険因子、災害につながりそうな要素を一つひとつ取り除いていくことです。
衛生管理者について定めている、労働安全衛生法第十条には次のとおり記載されています。
一 労働者の危険又は健康障害を防止するための措置に関すること。
二 労働者の安全又は衛生のための教育の実施に関すること。
三 健康診断の実施その他健康の保持増進のための措置に関すること。
四 労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関すること。
3.衛生管理者の受験資格とは?
衛生管理者の受験資格は、以下のとおりです。
- 大卒 実務経験1年以上
- 高卒 実務経験3年以上
- 中卒 実務経験10年以上 など
衛生管理者の受験資格は最終学歴と実務経験の期間で決まります。
実務経験とは?こちら
衛生管理者は過去問だけで合格できるか?
過去問だけで合格するのは難しいです
資格試験では、過去問を繰り返し解くだけで合格できる必勝法、などがありますが、衛生管理者は難しいです。衛生管理者は過去問だけでは合格できない、と断言する3つの理由を見ていきましょう。
理由1.衛生管理者の試験は難しい
衛生管理者の試験は、大きく3つのカテゴリーを学ぶ必要があります。
【3つのカテゴリー】
- 労働衛生
- 関係法令
- 労働生理
衛生管理者は「労働者の立場で安全を守る」ために、会社から選任されて、安全衛生活動に従事しています。労働安全衛生に関して知識を得ていなければなりません。
聞き慣れない単語や専門用語、具体的な数値や法令に関する知識など幅広く問われます。過去問を繰り返し解いても、違う切り口で出題されたら、答えられません。
衛生管理者の試験は、学習範囲が広くて難しい
理由2.衛生管理者の試験は問題が同じとは限らない
資格試験と言えば、過去問と同じ問題や似たような問題が出てくることがありますが、必ずしも同じとは限りませんよね。
衛生管理者の試験も問題が同じとは限りません。過去問ばかり取り組むとある程度までは暗記できますが、少し知らない問題が出てくると答えられません。
答えられないと、焦りや不安の気持ちが強くなって、十分な実力を発揮できない可能性もあります。
衛生管理者の試験は問題が変わる
理由3.衛生管理者の試験は問題の傾向が変わる
衛生管理者の試験は、出題される問題の傾向が変わります。毎年変わるわけではありませんが、数年に一度のサイクルで変わっていますね。
たとえば、メンタルヘルス対策や健康経営などの社会情勢、法律改正が行われたら、出題される問題の傾向が変わります。なぜなら、衛生管理者として、最新の社会情勢や法律改正に沿って実務を行ってほしいからです。
衛生管理者の試験は問題の傾向が世の中の動きと連動している
衛生管理者は過去問だけで【合格できない】3つの現実的な勉強法とは?
「過去問だけではダメなら、どうすればいいの?」
とても簡単です。3つのおすすめ勉強法をご紹介します!
- 動画コンテンツ
- 参考書
- 通信教育/資格学校へ通学
それでは、一つひとつ見ていきましょう。
1. 動画コンテンツ
【動画のメリット】
- スキマ時間を活用できる
- 目と耳で記憶に残りやすい
- スマホさえあればいい
資格取得の勉強は、「時間がない」が進められない一番の原因ですよね。
そこで、スマホさえあれば、すぐにできる動画コンテンツをおすすめします。「いつでも」「好きなときに」勉強できるのは、資格勉強の強い味方です。
- 寝る前
- 通勤中
- 待ち時間
- 仕事のお昼休憩
いろいろなスキマ時間に勉強を進められますよ!その中でもオンスク.JPを強くおすすめします。
なぜなら、オンスク.JPの「ウケホーダイ」なら、資格取得・ビジネス・趣味実用に活かせる全50講座以上が、月額定額で受講し放題のWEBサービスだからです。
たとえば、ファイナンシャルプランナーや宅建も受講できますよ。つまり、衛生管理者以外にも、会社から取得を求められていたり、あなた自身が興味のある資格を同時に勉強できるわけですね。
2.参考書
【参考書のメリット】
- 持ち歩けばいつでも勉強できる
- 自由に書き込みできる
「動画コンテンツに抵抗がある」
「テキストや参考書に直接書き込みたい」
という人のために、おすすめの参考書を2つご紹介します。
1.この1冊で合格!シリーズ
テキストと問題集が一冊にまとまっているため、テキストの内容をすぐに問題を通して復習できますよ。
【第一種受験希望の方】
この1冊で合格! 村中一英の第1種衛生管理者 テキスト&問題集
この1冊で合格! 村中一英の第1種衛生管理者 テキスト&問題集 [ 村中 一英 ] 価格:1,870円 |
【第二種受験希望の方】
この1冊で合格! 村中一英の第2種衛生管理者 テキスト&問題集
この1冊で合格! 村中一英の第2種衛生管理者 テキスト&問題集 [ 村中 一英 ] 価格:1,650円 |
2.最新7日間完成衛生管理者試験合格塾最新2版 ポイント整理&演習
「とにかく時間がない!」という人におすすめします。
第一種、第二種という種別に関係なく学習できる一冊。合格のためのポイントがギュッと詰まっています。
最新7日間完成衛生管理者試験合格塾最新2版 ポイント整理&演習 [ 山根義信 ] 価格:2,200円 |
3.通信教育/資格学校へ通学
【通信教育/資格学校へ通学のメリット】
- 誰かと一緒に勉強できる
- モチベーションが高まる
- 刺激をもらえる
「動画もテキストも、途中でだらけちゃう」という人には、通信教育/資格学校へ通学することをおすすめします。
- 講師から直接教わりたい
- 質問のニュアンスを細かく伝えたい
- 誰かに添削されるほうがやる気が出る
たとえば、さきほどご紹介した「動画コンテンツ」や「参考書」は気軽にできる反面、自分から手をつけないと始められないというデメリットがありますね。そのため、資格学校へ通学したり、通信教育講座を申し込んで人と関わりながら勉強したい!という人におすすめです。
衛生管理者の資格を取得して活躍しよう!
衛生管理者の資格を取得すれば、労働者の立場に立って安全衛生を推進することができます。
さらに、メンタルヘルス対策や健康経営など、企業の「労働者の健康」に対する関心は年々高まっています。つまり、衛生管理者の需要は今後も高まっていくと考えられます。
つまり、いまの勤務先での収入アップはもちろん、転職や就職活動にも有利な資格だといえます。
- 動画コンテンツ
- 参考書
- 通信教育/資格学校へ通学
ご自身にぴったりの方法を見つけて、ぜひとも衛生管理者の資格を取得して、活躍していきましょう。