「第1種衛生管理者に合格するための勉強時間はどれくらい?」
「合格した人はどれくらい勉強時間を確保したの?」
こちらの記事では、これらの疑問・悩みに答えていきます。
【本記事の内容】
▼第1種衛生管理者の合格に必要な勉強時間は?
▼第1種衛生管理者の難易度は?
▼第1種衛生管理者に合格できるおすすめ勉強法とは?
企業が労働者の働き方や労働環境の改善に着手するために、「衛生管理者の資格保有者」の需要は年々高まっています。資格取得すれば、年収アップや転職でキャリアアップ!ということも充分可能です。
第1種衛生管理者に興味がある人、会社から取得を求められた人などは合格に必要な勉強法や勉強時間をお伝えしますので、ぜひご覧ください。
筆者自身は「第一種衛生管理者」の資格を取得しています。そのときの経験や取り組みなどが皆さんの参考になれば嬉しいです。
【第一種の衛生管理者免許証】
第1種衛生管理者の合格に必要な勉強時間は?
第1種衛生管理者の合格に必要な勉強時間は、100時間です。(筆者自身は合計すると120時間程度でした)
断言します!学習範囲が広いため、一夜漬けや直前の詰め込みでは到底合格できません。
「これまでのテストは一夜漬けで乗り越えてきたよ?」という人も、受験料6,800円(非課税)を無駄にしないようにしっかりと計画的に勉強しましょう。衛生管理者試験は、専門知識や法律理解、実態に即した問題が出題されますので、付け焼き刃では合格できないからです。
第1種衛生管理者に合格する勉強スケジュール【3か月前から】!
第1種衛生管理者試験に合格するためには、「計画的に」「知識の定着」「理解する」勉強を心がけてください。
【勉強のポイント】
- 計画的に
- 知識の定着
- 理解する
具体的には、以下のとおりです。
- 試験開始の3か月前から勉強を開始(100時間を計画的に)
- 自分に合った勉強法で(知識の定着、理解)
3か月前から始めることで、精神的な余裕が生まれます。そして、衛生管理者の全容をさらっと確認できます。この2点は非常に大切で、短期間で焦って勉強して、数字や用語だけ覚えても試験では通用しません。
時間をかけて、ゆっくりでも着実に「そういうことなんだ」と理解を深めることが大切ですよ。
第1種衛生管理者に合格する勉強のコツ【繰り返しが大切】!
第1種衛生管理者試験に合格する勉強のコツは、「繰り返し」勉強することです。
【勉強のコツ】
繰り返し勉強する
がむしゃらに暗記するだけでは試験に通用しませんので、知識の定着と理解をするために、テキストを熟読したり過去問を解いたり…と、繰り返しましょう。
繰り返し勉強することで、試験科目ごとにバラバラだった知識がつながります。つまり、点と点が線に!のような状態ですね。
第1種衛生管理者に合格できる勉強の内容は?【試験科目5種】
第1種衛生管理者試験の勉強の内容は、試験科目5種です。
【試験科目5種】
- 関係法令(有害業務)
- 関係法令(有害業務を含まない)
- 労働衛生(有害業務)
- 労働衛生(有害業務を含まない)
- 労働生理
合格するためには、「科目ごとに40%以上、かつ、全体で60%以上の正答率」が求められます。つまり、苦手科目をおろそかにすると、最悪の場合、不合格になってしまいます。
そうならないためにも、試験科目5種を偏りなく勉強することが大切ですね。
第1種衛生管理者の難易度は?
第1種衛生管理者の難易度は、国家資格のなかでは比較的「易しい」といえます。社会保険労務士や行政書士、司法書士などの国家資格と比較すると、合格率が高いことからもわかりますね。
【合格率】
- 社会保険労務士 … 7%
- 行政書士 … 9%
- 司法書士 … 4%
- 第1種衛生管理者 … 45%
※第1種衛生管理者以外は平均です
同じ国家資格でもこれだけの差があると、驚きますよね。やはり、独占業務が可能な社労士などの国家資格は、そもそもの難易度が高いわけです。その点、第1種衛生管理者は多くの人に合格の可能性がある国家資格といえます。
第1種衛生管理者に合格できるおすすめ勉強法とは?
第1種衛生管理者に合格するためのおすすめの勉強法は、3つあります。おすすめの勉強法3つを説明したあとに、具体的な勉強法を2つお教えしますね。
- 動画コンテンツ
- 参考書
- 通信教育/資格学校へ通学
1. 動画コンテンツ
【動画のメリット】
- スキマ時間の活用
- 目と耳を使うため、記憶に残る
- スマホだけで勉強できる
資格の勉強で誰もがぶつかる壁、「時間がなくて勉強できない」「やりたいときにできない」。
動画コンテンツはスマホ1台あれば勉強できるため、自分の好きなときに自由に勉強できますよ。
- 寝る前
- 通勤中
- 待ち時間
- 仕事のお昼休憩
例えば、上記のようなタイミング。スキマ時間を味方につけると、合格もグッと引き寄せることができますよ。
そして、動画コンテンツのでも、オンスク.JPを強くおすすめします。なぜなら、オンスク.JPの「ウケホーダイ」なら、資格取得・ビジネス・趣味実用に活かせる全50講座以上が、月額定額で受講し放題のWEBサービスだからです。
2.参考書
【参考書のメリット】
- 持ち歩けばいつでも勉強できる
- 自由に書き込みできる
参考書・テキストは、合格を数多くサポートしてきた実績のあるものを選びましょう。筆者自身が使っていたものを紹介します。
1.この1冊で合格!シリーズ
テキストと問題集が一冊にまとまっているため、テキストの内容をすぐに問題を通して復習できますよ。
【第一種受験希望の方】
この1冊で合格! 村中一英の第1種衛生管理者 テキスト&問題集
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【第二種受験希望の方】
この1冊で合格! 村中一英の第2種衛生管理者 テキスト&問題集
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2.最新7日間完成衛生管理者試験合格塾最新2版 ポイント整理&演習
「とにかく時間がない!」という人におすすめの1冊です。「勉強を進めてみて、一種か二種どちらを受験するか決めたい」という人にもぴったりですね。
最新7日間完成衛生管理者試験合格塾最新2版 ポイント整理&演習 [ 山根義信 ] 価格:2,200円 |
3.通信教育/資格学校へ通学
【通信教育/資格学校へ通学のメリット】
- 誰かと一緒に勉強できる
- モチベーションが高まる
- 刺激をもらえる
「独学では無理だからサポーターが欲しい」という人には、通信教育/資格学校へ通学することをおすすめします。
- 講師から直接教わりたい
- 質問のニュアンスを細かく伝えたい
- 誰かに添削されるほうがやる気が出る
たとえば、上記のような悩みは解決しますね。資格学校へ通学したり、通信教育講座を申し込んで人と関わりながら勉強したい!という人におすすめです。
おすすめの勉強法を紹介
「学生時代のテスト以来、勉強していないから、勉強法を忘れちゃったよ」という人もご安心ください。合格できる勉強法を2つ紹介します。
ご自身に合う勉強法で3か月を有意義に過ごしてもらえれば幸いです。
- インプット → アウトプット
- インプット + アウトプット
一つずつ見ていきましょう。
1.インプット → アウトプット
- 〜5週目 1週間に1科目✖️5週のインプット
- 〜6週目 1週間で過去問演習でアウトプット(過去5年分)
- 〜9週目 3週間で5科目のインプット+過去問演習でアウトプット
- 〜12週目 苦手科目を中心にインプット+アウトプット
インプットを済ませてから、アウトプットをするパターンです。「テキストの熟読を一通り済ませ、過去問演習に取り掛かる」というもの。
第1種の試験科目は5つなので、1週間に1科目✖️5週のインプット。その後、1週間かけて、過去5年分の過去問演習でアウトプット。残りの期間は、記憶の定着を促すために3週間で5科目をインプットし直します。同時に、過去問演習も忘れずに行いましょう。
そして、仕上げの期間として、3週間かけて苦手科目の復習や不正解となっていた過去問をおさらいします。ここまでやれば、もう大丈夫!胸を張って試験に臨めます!
2.インプット + アウトプット
- 〜5週目 1週間に1科目+過去問(該当科目のみ)✖️5週
- 〜8週目 3週間で5科目のインプット+過去問演習でアウトプット
- 〜12週目 苦手科目を中心にインプット+アウトプット
正直、一つ前のパターンと大きな違いはありません。テキストや参考書でインプットしたことを、その週のうちに過去問でアウトプットする、という点が大きく異なります。
勉強の基本ですが、人間の記憶は時間が経つにつれて薄れていくことが明らかになっていますので、なるべく時間をあけずに復習することが大切です。
また、インプット中心の学習よりも、アウトプットを織り交ぜた学習の方が、はるかに記憶の定着および理解につながりやすいです。精神科医であり、作家として有名な樺沢紫苑(かばさわしおん)先生いわく、記憶効率を上げるための黄金比率は「インプットが3に対してアウトプットが7」とのこと。
価格:1,595円 |
第1種合格に必要な勉強時間は100時間。効率よく学習し合格するために、インプットとアウトプットを意識するのもいいかもしれませんよ。
第1種衛生管理者で、年収アップ!キャリアアップ!
衛生管理者の資格を取得すれば、労働者の立場に立って安全衛生を推進することができます。
また、メンタルヘルス対策や健康経営、SDGsといった「企業経営と労働者」の関わりを見つめ直す動きがニュースなどで盛んに取り上げられるようになりました。
企業としては、衛生管理者資格の保有者に即戦力として、労働環境の改善に着手してもらいたいため、転職活動などでも有利な資格といえます。もちろん、現在の勤務先でも、資格手当や取得報奨金などを受け取れ、年収アップにもつながる資格です。
ご自身にぴったりの勉強法で、衛生管理者の資格を取得して、年収アップ!キャリアアップ!を目指しましょう。